2010年11月27日土曜日

予想不可の結末

先週、上海に行ってきた。
本当は8月中に始まるはずだった仕事が今まで延期になっていた。
最初の延期の理由は、中国側パートナーのオーナーのお母さんが危篤→復活→危篤→死亡→お葬式という
理由によるもの。これが8月末から9月末までの間続いた。
不可抗力なのでそれ以上強くも言えず、こちらは連絡を待っていた。

上海在住の日本人女性(私の友人)と彼女の夫である日系企業に勤務するエリート中国人にコーディネーターとして連絡を任せていた。最初は私の友人が中心になって、日本側と連絡を取り合っていた。ところが9月末のメールを最後に彼女からの連絡が途絶える。電話にも出ない。

その辺から彼女の夫がこちらの連絡にすばやいとはいえないながらも(彼は激務の本職の合間に手伝ってくれているから)中国側とのコーディネートをしてくれていた。でも、話が一向に進まず、第一なんで彼女が消えたのかも良くわからないまま。もともと腎臓が良くなく、最後のメールで「今持病が進展中」とあったので、入院して動けなくなったのかと心配した。そんな状態が2ヶ月くらい続いた。彼女の夫も「大丈夫ですよ」と言うだけではっきりと何も言わない。全くもって中国で何が起こっているのか予測不可能。

で、社長と一緒に中国に乗り込んだ。(まあ、相手からも「そろそろ一度お会いしましょう」とこのタイミングで言ってきてはいたみたいだけど)。

結果。
彼女が消えた理由:信じていた人に最悪の形で裏切られ(詳細を聞くと最初からだまされていた事が判明)たことがショックで自信喪失し、家に引きこもっていた。こちらにその事を説明する余裕すらないほどだった。
普通の人の10倍くらいのパワーで動き回る人だっただけに、これは全く予想不可の真相だった。

中国側が連絡してこなかった理由:オーナーのお母さんが亡くなった件で、担当者だった副社長に担当プロジェクトが集中し、本当に手が回らない状態だった。さっさと新しい担当者を見つけて自分は関われないとの判断までにこれだけの時間がかかっていた。

現地に行ってみれば、「ああそう、なるほどね。大変だったね」。
全く状況が見えない状態で予想しえた最悪の結果は訪れなかったことだけでもラッキーとしよう。

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