2009年1月30日金曜日

ジュエリータワー

先日、バンコク市内のシーロムにあるジュエリータワーに行ってきた。

今月初めにバンコクにいらしたお客様が
「ヒスイかルビーを薔薇の形に彫りたい。加工できるところを知らないか?」
と言うので調べに行ってきたのだが、ミイラ取りがミイラになってしまった。。。

もちろん幾つか宝石加工を出来るらしい店を見つけ、オーダーメードのジュエリーを
デザインからやってくれる店も見つけたのだか、そこで試しに自分の持っていた石のリング加工を
頼んで来てしまった。。。

インドに比べると明らかに高いが(宝石も加工費も)、サービスも接客態度もいいのでまあ、
良しとしよう。

タイに遊びにきた中国在住の友達が、タイは欲しいものが何でもあるからつい消費しすぎると言っていたが、本当にそのとおり。上海にいた時と比べて生活物価はほぼ同じで、生活スタイルもほとんど変わっていないのに、1か月の生活費は倍近い。なぜか?
多分「欲しいと思うものが沢山周辺にあるから」に違いない。

今日、オーダーメードリングが会社まで送られてきた。
注文とおりの出来上がりで、更にオーナーの息子さんが自ら届けてくれた。

ブータン王国概要

面積:
約4万6千平方キロメートル
(九州の約1.1倍)

人口:
約66万人

首都:
ティンプー

民族:  
チベット系(80%)
ネパール系(20%)

言語:
ゾンカ語、英語など
(公式文書・教育は英語)

宗教:
チベット系仏教

地理:
インドとチベット自治区と国境を接する。ヒマラヤ山脈南麓に位置

気候:
国土の標高差が100M~7561Mにわたる為、ツンドラ気候から亜熱帯気候まで様々

政体:
立憲君主制

元首:
ジグメ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク国王

議会:
二院制

政府:  
首相  ジグミ・ティンレイ
外相  ウゲン・ツェリン

主要産業:  
農業(米・麦など)、林業、電力

一人当たりGNP: 
1254$

経済成長率: 
19%

失業率: 
3.1%

外貨準備高:  
419.8百万ドル

主要輸出品目:
電力、珪素鉄、非鉄金属、金属製品、セメント

主要輸入品目:
高速ディーゼル、ポリマー、石油、


主要輸出相手国:
インド(87%)、香港、バングラディッシュ、シンガポール、ネパール

主要輸入貿易相手国:
インド(75%)、日本、シンガポール、タイ、韓国

通貨:
ニュルタム(NU)
インドルピーと連動

主要援助国:
(インドを除いて)、デンマーク、日本、オランダ、スイス

2009年1月29日木曜日

ブータンに行きたい

私はブータンに行きたい。
なぜか?

GNH(国民総幸福量)という概念が実際の国策の中でどのように運用されていて、人々はそれをどう感じているのか、実際に見て、勉強してみたいからである。

ブータンは、「GNH(国民総幸福量)」を最優先させた国家発展を目指している
世界で唯一の国である。

GNHとは第4代ブータン国王殿下が発明?された概念で、「経済的発展より、国民の幸福感が増大する政策、国づくりをするべきだ」という考え方のことであり、ブータンの国家発展のベースとなっている概念である。

GNHの4つの柱とは、
①持続可能かつ公正な社会経済学的発展
②環境の保全
③文化の保護と促進
④良い統治
と言われている。

具体的には、
①国土に占める森林の割合が60%以下にならないようにする
②環境を悪化させたり野生の動植物の生態を脅かしたりするような工業・商業活動の禁止を法律で
 定めている
③環境保護の観点から、道路建設や電線の設置を見送る地域もある
④環境を保護しつつ天然資源を有効に活用する技術は積極的に取り入れ、変化を恐れないけれど
 もその変化が本当に必要がどうかを見極めながらの発展を推進している。

など、近代技術と伝統文化を融合させつつ、世界で初の試みとしてGNHを研究しながら、ただ欧米化
するのではないブータン独自の発展を目指している。ある意味、環境保護最先進国と言える。

このような政策を日本の地方自治体も勉強し、取り入れてみたら面白い自治体が出来るんじゃないかと妄想したりする。

次回はブータンがどんな国か概要を簡単に説明したい。

タイの道端で出会うもの




タイの道端で良く出会うもの。

象(小象もいる)
野良犬。

像は1週間に最低1回はスクンビットエリアのど真ん中で見ることが出来る。
出稼ぎらしい。時々何か痛い思いをしたのか、「プオオオオオ~」という鳴き声が聞こえるとゾウさんが
かわいそうに思えてくる。
横を通り過ぎようとすると生暖かい鼻が胸のあたりに伸びてきて餌をねだるのだ。

あと、野良犬。どこにでもいて、やはり同じ犬がいつも同じ場所にいるので
縄張りがあるようだ。
一度行った場所に二度目にいって、「ここであっていたかな?」と少し不安になった時に
「あ、あの犬前もここで見た!」という風にランドマークにもなりえる素晴らしい存在だ。

家の近くのいつもいる犬を紹介したい。
実は8月末に来た時もこのおなかの大きさで、「もうすぐ生まれるんだ」と思って楽しみに毎日見ていたのに未だにこの腹のまま。つまり、ただのデブ犬だったということだ。

このデブ犬、滅多に動かず、しかも少し肌寒くなってくると毎日違うTシャツを着せられているので実は誰かの飼い犬なのかもしれない。。。(奴の陣地はBTSナナ駅の出口2番降りたところ)

2009年1月28日水曜日

水の中には魚がいて、田には稲が実る

引き続き、昨日のセミナー内容の紹介。

「ナイナーム・ミープラー ナイナー・ミーカオ」というタイ人なら誰でも知っている歌があるらしい。
タイトルの和訳は表題のとおり。

歌詞の内容は
「水の中には魚が泳ぎ 田には稲が実る
 我々の国は平和で幸せのあふれる豊かな国である
 それはタイ国の偉大なる父ラムカムヘン大王の導きによる
 耕す田畑を作り タイ国全土に希望をもたらす
 マンゴーやマカームなどの果物 たわわに実る穀物や果物は輝き
 国をつくり 開発し タイ国の名前をとどろかす
 我々の誇りは タイ国の隅々までめぐる
 水牛や 馬を売り 商いをする
 すべての民が豊かな幸せに包まれている」


ラムカムヘン大王とはスコータイ時代(13世紀)にタイ文字を創作した教育の父と呼ばれる王様で、タイの情景はこの時から今まで数百年間ずっと変わってないと言われている。

タイは貧しい国ではない。豊かな国なのだ。
働かなくても食べるもの、着るもの(年中温暖な気候だから)に困らない生活がず~っと続いてきているのだ。心の状態の満足への欲求は、生活上の欲求が満たされた上で発生するものである。
つまり、タイ人の優先順位が何より「心の状態」であるという事は、日本人よりよほど生活が豊かだと(過去においても)言うことの証だと考えることができそうだ。

私たち日本人も仕事の事はさておき、自分の心の状態を仕事よりも優先すべき事項にリストアップしてみるのもいいかも知れない。

次回はこの内容(心の状態を優先する)を踏まえ、ブータンについて書いてみようと思う。

海外職業訓練協会(OVTA)「グローバル人材育成支援個別研修」に参加して

昨日、「タイ国とタイ人を知る」という内容のセミナーに参加してきた。
その中で「日本人がタイ人にわかって欲しいポイント」と「タイ人が日本人にわかって欲しいポイント」に2国間の考え方の違いと重要性の優先順位がはっきりと出ていて興味深かったので紹介したい。

1)日本人がタイ人にわかって欲しいポイント
・時間の管理(締切り、納期、集合時間)
・報告、連絡、相談
・自分の仕事に対して責任を持つ
・自分の意見を持ち、発言する
・応用を生かした仕事
・仲間との連携、助け合い
・新しい技術に対する学習意欲を持つ

2)タイ人が日本人にわかって欲しいポイント
・タイ人の心や考え方を理解してほしい
① クレーンチャイ(敬意と思いやりの入った遠慮)
② ナームチャイ (思いやり)
③ ハイ・キエット (尊敬心、敬う心)
④ ヘンチャイ (同情心)
⑤ ポーピエン (程良さ、ちょうど良い状態)
・タイ国のしきたりや文化を尊重してほしい
・タイ人を馬鹿にするような人とは仕事はしたくない
・タイ人をもっと信頼してほしい
・我々の意見をすぐに言いわけだと言わずに聞いて欲しい
・日本人は何を考えているのかわからない。もっときちんと説明してほしい
・せっかちな態度はやめて、もっと落ち着いて紳士的に話してほしい
・「日本では。。。」と言いすぎる。ここはタイですよ。

何が決定的に違うかお気付きになっただろうか?
日本人は仕事に対することしか言っていないのに対し、タイ人は「心の状態」の事しか言っていないのだ。つまり、タイ人にとって何より重要かつ優先されるのは「常日頃の心の状態」であるということだ。

タイ語で気分を表す言葉(嬉しい、優しい、残念、びっくりする、いじける、満足するなど他多数)には必ず「チャイ」=「心」という言葉が入っている。こんなことからも、それだけ心=気分を大切にする民族だという事が伺える気がする。