2009年3月18日水曜日

バンコク市内のスラム

バンコク市内に今でもスラムがある事を知らなかった。
先日、スミタ・カルチャー・センター&プロダクションの住田先生主催のグループ、「コップンマーク」の
スタディーツアーに参加した。
バンコク市内のクロントイスラムとプラティープ財団を訪問した。

行く前に思ったのは、「バンコク市内に未だにスラムなんてあるのか?」ということ。
場所もダウンタウンから遠くない。
着いてみて思ったのは、「ここがスラムだったのか。。。。」
今まで通りすぎていても、そうとは分からなかっただろう。少しガラの悪い地区と思う位で。

プラティープ財団は、1968年に、当時16歳だったプラティープさんが「教育こそが生活を大きく変える原動力になる」と確認し設立した「1日1バーツ学校」を始まりとしている。
1978年にはその活動が認められ、「アジアのノーベル賞」と呼ばれているモン・マグサイサイ賞を受賞。この時の賞金を投じ、プラティープ財団を設立した。

スラム発生の原因は、急激な国の近代化・工業化政策のひずみと言われている。
工業化政策に取り残された農村部の人々が、生活の糧や都会での生活にあこがれて都市へ流入。
安い労働力を求めていたバンコクの経済は、無造作に彼らを受け入れた。
結果、バンコク市内だけで1800か所ものスラムが形成され、300万人以上の人々の住処となった。

スラムには法的・環境、住居・立ち退き・社会・教育・経済・健康など様々な解決すべき問題がある。
プラティープ財団では以下の活動に力を入れて取り組んでいる。

1)教育:教育里親制度、幼稚園、難聴児教育
2)健康:給食プログラム、エイズプロジェクト、化学薬品爆発事故の被災者救援
3)社会福祉:高齢者・障害者プロジェクト、共同体活動、生活協力組合
4)人材育成:「生き直しの学校」プロジェクト、芸術プロジェクト
5)人命・財産の防止対策:クロントイ消防隊

詳細に興味がある方は
http://www.dpf.or.th/
をどうぞ。

次はクロントイスラムとプラティープ財団訪問の写真を載せようと思う。

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