2009年4月8日水曜日

ブータン旅行記2日目

ブータン2日目

バイオ・ブータンというドイツ人女性とブータン人女性の会社を訪問。
ブータンで活動している外国人企業家がどんなことをしているのか興味があったからだ。
イレメラさんは農業研究が専門の、ブータン人と結婚したドイツ人女性だ。
完璧に無農薬なレモングラスの精油とそれから作ったエアスプレーをヨーロッパに輸出している。国内向けにはジンジャーパウダーとターメリックパウダー。ブータンの王室関係者も愛用しているらしい。

18ヶ月後にはブータン伝統医療と薬草の知識を取り入れた石鹸の開発が完成する予定だそうだ。原料生産から加工・ラッピングまで全てブータンで行うには技術提携が必用だ。ブータン国内にはまだそれだけの技術も機械もない。それら全ての問題を解決し、製品完成にはその位の期間がかかるそうだ。
敏感肌の私としては、是非ともその石鹸を早く製品化してもらいたいと思う。

オーガニックレモングラスプロジェクトについての詳細は
www.moa.gov.bt/downloads


次はブータン伝統医学病院を訪問。





タイ伝統医学と似たような概念のブータン伝統医学の勉強・実践の場だ。
薬の原料を見せてもらい、ついでに診察をお願いしてみた。
アレルギー・不眠体質の改善について相談。
脈診・目・舌の観察、爪を押す、などを行う。
「時々頭痛とかめまいするでしょ?今特にどこが悪いというわけじゃないけど、風の要素が体質的に弱いからアレルギーが出たり、夜眠れなかったりするんだね。薬を3週間分だすから。苦さを補わないとね」。
ゾンカ語の処方箋を貰い、病院の薬局へ。
薬はこんな感じ。(朝・昼・晩でそれぞれ効能が違う)
特に朝用の丸薬は噛み砕けとの指示通りにすると、ものすごい苦さで。。。。効くに違いない。。





今までヘルニアなどで漢方医や鍼灸師に見てもらった事がある。大体同じような事を言われる。生物として生命力が弱いらしい。
薬を貰った段階で気がついた。ブータンでは医療が完全に無料だということに。
でもまさかそれが旅行者である私にも適応されるとは思わなかった。
本当にすごい国だ。

次はAshi Keznag Wangmoの社会福祉の家と隣接するティンプー国立推薦病院へ。
ブータンで一番人口密度が高いのは病院だと判明。
皆昼間ここにいるから市内は人が少ないのか?と思うくらいブータンにしては混雑していた。患者一人に対して、付き添いが3人位いるだろうから、実際の患者数はあの30%位だろうけど。それにしても医者不足はどこも同じということか。

病院内を歩いていると「ダイエットクリニック」というのがあったので行ってみる。
ブータンで肥満が増えてるのか?でぶは見ないけど、と思って聞いてみた。
ブータンでは糖尿病が増えているとか。食生活がでんぷん質中心で野菜不足になりがちというのが問題らしい。アドバイザーはインドケララ州出身のダイエティシャン。私の質問に答えてくれるほど暇そうだったので聞いてみる。やはり、医者にここに行って生活習慣に関するアドバイスを貰いなさいと強く言われた患者がしぶしぶ来るだけらしい。
ブータンでダイエットクリニックは似合わない?と思ったがそんなものだろう。

午後は本日のメインイベント、観光庁のダイレクター、ケサン・ワンディ氏インタビュー。
今は観光庁にいるが、以前はGNHコミッションにもいたことがあり、首相に同行して日本などへのGNHセミナーに参加していたらしい。GNHの概念について簡単にレクチャーして頂いた。

要約は以下。
*GNHとは、幸せになる方法ではなく、最終的ゴール(皆が幸せでいられる状態)に到達するための包括的なアプローチである。
*それには、安定的な収入・伝統と文化の保護からくる精神性・汚染の無い環境・良い統治=国民のためのサービスを行う行政、法治、汚職のない政治などがあげられる。
*他の国では憲法に「幸せになる権利」を謳いながら、その方法を政策として考えていないが、ブータンはそれをやっている。それがGNHの概念である。
*現時点で、シンガポール・タイ・ブラジルなどが国家ポリシーとしてGNHの概念を取り入れることに興味を示していて、アプローチがあるらしい。国際社会からも大きな支持を受けている。
*第5代国王殿下がこれからしようとしているのは、現在生活とGNHの融合だそうだ。GNHコミッションとCBGがGNHという大きな概念を小さな項目に分類し、数値化出来る方法を捜索中だ。この数値化が確立されれば、国際社会もGNHを国策として取り入れやすくなるからだ。
*なぜ、ブータンはGNHに力を入れているのか?
 ブータンには億万長者はいない。貧困層はいるが、ホームレスはいない。なぜなら、社会が人民に与える平等性にこだわっているからだ。GNHという概念を実社会に反映させる作業はブータンではうまくいっているが、他の国家でも同じように出来るとは限らない。状況が違うからだ。でも、その国家の現状にあったやり方で少し方法を変えながらGNHを取り入れていくことは可能だろう。
*GNHを理解するためのキーワードは「個人と社会のつながり・全体的な視点」。

さて、ここからはケサン・ワンディ氏の本職である観光について。
ブータンは旅行者に対し、滞在1日に対し一人200ドル制度を課している珍しい国だ。当然これにも理由がある。

ブータンの観光は、GNHの概念に従っている。質を高く、量を少なくということだ。GNHに従えない観光客は来てほしくないということ。しかし、観光客がどんな人なのか、チェックする方法はない。一人ひとりビザを支給するたびにインタビューをしたり、バックグラウンドを調査するわけにはいかない。というわけで、とりあえず1日200ドルという規制を入れることで、道端に寝泊まりするようなバックパッカー、現地の女性を安く買えるからという理由でくる性病蔓延の元になるうる旅行者などは排除されるだろうというわけだ。観光収入が増えれば、病院などを作ったり必要な経費を補ったり出来る。だがそれで文化・伝統を損なっては意味がないと考えるからだ。周辺各国でおこっている現象を観察する。観光化により、人口が都市に集中。人は農業を捨てて観光客相手の仕事を得ようとし、10年後にはその国の農業はだめになってしまう。確かに今の観光政策だと観光収入による国家財源は増えないが、「全体的な視点」から見ると、最終的には損にはならないということだ。バランスが大切だ。

現時点では主に伝統と文化を売りにした観光政策だ。次の企画はエコツーリズム、スパ・メディテーションツアーらしい。もちろんこれらも全てGNHとつながっているべきとのこと。ブータン伝統医学と精神的文化であるメディテーションなどを組み合わせた「全体的癒し」をコンセプトにしたツアーだ。死の受容などについても学べるツアーも出来ますがと聞いてみた。もちろんです、と話は弾み、最後に第4代国王殿下の伝記をプレゼントとして頂いた。内容はこれからゆっくり小出しにして紹介していこうと思う。



夕方、コーディネーターのケサンさんが迎えに来てくれた。彼女の運転手つきの車で家に向かう。後で知ったのだか、一般人は中々入ることの出来ない王族の住む丘へ特別ゲートを通過して入る。途中、ここが第4代国王殿下の4人のお妃さまの家、と一つ一つ彼女が教えてくれる。かなり上まで進み、彼女の家へ。


運転手と食事係と掃除・洗濯係の男性が3人仕えている。門番は犬。



昼間はどこかに出かけているが、夜には必ず戻るらしい。
居間でアルバムを見せてもらう。



ケサンさんは王女だよね?と聞くと、「ブータンでは両親が両方王族出身だった場合のみ、王女となる。私は父親が一般人だから王女じゃないの。でも母は王女。この家は母の家だから住んでるけど、母に何かあれば私も下の町に降りて生活することになるかもね」。とはいえ、現国王殿下とはいとこの関係にあるわけだ。そんな方とは知らずに今までずっとメールやりとりをしていたのか。。。彼女は高校をタイで、大学をオーストラリアで出ているので外国人の友人も多い。話をしていても普通の友達感覚だ。
そのあと、彼女の夫の実家へ行き皆で夕食。義理の妹さんもオーストラリア留学経験があり、話が弾む。中国留学時代の留学生仲間を思い出した。向こうも同じだったようで、元ルームメートの日本人女性の話などが出てきた。
ブータン人は驚くほど国際感覚がある。多くの学生が国費で海外留学を経験しているからだ。海外の便利な生活の後でもやはりブータンでの生活を選ぶと言っていた。

ブータン旅行記






1日目(3月31日)

ブータンに到着。
イミグレで観光者のブースに並んでいたら、オフィシャルブースへ行けと言われた。
この時はなぜなのか意味不明。
迎えに来てくれたガイドと車にのり、パロからティンプーへ向かう。
日本でいえば一車線の幅の山道(国道だか、イメージ的には峠越え)をゆっくりと進む。
とにかく人がいない。途中で民家が飛びとびにぽつぽつ見えるのみ。

ホテルに荷物を置いて、行動開始。
国民図書館へ。








ブータンのほとんどの建物は5階以下だ。
エレベーターも無い。それはいいが、階段が。。。45度の急斜面。
これを上って降りてでかなり疲れる。今まで転げ落ちた人が絶対いるだろうと思って聞いてみたが、いないらしい。その初めてにならないように気をつけねば。。。

車で数分のブータン伝統芸術&工芸センターへ。
10代後半の学生が勉強をしている。
タンカの下絵の練習をしている教室へ足を踏み入れる。一人とっても上手に描けている子がいた。近寄って写真を撮らせてもらう。すると、「気に行ったのなら貰ってください」とその下絵をプレゼントされた。嬉しかったのでありがたく頂き、記念撮影。






他にもマスクダンスの仮面制作・機織り・壁絵ペイントなどをやっていた。
作品展示兼販売所があるので行ってみる。タンカが美しい!あまりに奇麗なので欲しくなって値段をみると、2~3万円位する。。。

昼食後、本日のメインイベントであるCBS(センターオブブータンスタディー)へ。
ダショー・カルマ・ウラ氏と面談。
CBSは主にGNHのコンセプトを実社会に導入する現実的方法を研究する機関といえるだろう。今一番力を入れている事は、GNHを数値化することだそうだ。
GNPは世界各国で経済発展度を表す数字として有名だが、GNHは数値化出来るものではない。国民の幸福度を測るにはどうしたら良いのか?現時点で400項目まで細分化したものをどうやって数値化しようか思案中のようだ。
項目などの詳細・CBSの具体的活動内容は
http://www.bhutanstudies.org.btgrossnationalhappiness.com/
を参照。

CBSではタイ政府から派遣された職員のスタディーツアー受け入れも行った。
GNHを実社会に導入するにはどうすれば良いのかを学ぶためだ。
日本からも要請があれば対応してくれるとの事。

ダショー・カルマ・ウラ氏にGNHの概念を簡単に説明してもらった。
要約は以下。
*GNHとはブータンの開発発展方針に名前を付けたものといえる。GNPは収入、主に経済的発展度合いを測る為の指標で、欲望を満たすための方法である。GNHとはGNPを含めた上で、それを越えて最終的ゴールである国民の幸せを目指すことである。この概念はもともとブータンにあったと言えるが第4代国王殿下がそれに名前を付けることによって人々にGNHの大切さを再確認させることが出来たといえる。
*幸せは国民全体のゴールであり、生物生存に必要な自然を求めた時にそれが与えられるチャンスは全ての人にあるべきだ。開発はそれを踏まえて考えなくてはいけない。
*物の価格・価値というものは人の行動を変える。安いからインド製品、中国製品を買う。たとえそれが良くないものであってもだ。これを高くすれば誰も買わなくなる。つまり、生物生存に必要なものに優先順位を付けていき、価格をコントロールすることが出来れば人の行動も変えることが出来るのだ。
*そのためにはメディアも変わるべきだし、政府もある程度メディア放送内容に関わりを持っていかなければならないだろう。
*幸せとは、心のあり方そのものである。暗さ・沈黙・静けさ・完璧な眠りなどが与えられる環境を守るべきだ。1日に最低30分は何も考えないでいる時間を作れる環境が守られるべきだ。人とのつながり、社会への責任が果たせる環境を守るべきだ。

最後に一緒に記念撮影。



「あなたは~~さんとどういうご関係ですか?」と聞かれた。
~~さんという名前は聞いた事が無かったので、「知りません。どなたですか?」
「王室の方ですよ。あなたは彼女の招待客でしょう?」はあ?と思って後で確かめると、
秋以来ずっと連絡を取り合い、今回の出張に当たり、こちらでのアポを取ってくれたコーディネーターのケサンさんは第4代国王殿下の妹さんの娘さんだという事が判明。
彼女のおば様に頼んで私を招待客にしてくれたらしい。
と、いうわけでイミグレでオフィシャルカウンターに並ばされた理由が判明。
これってものすごいラッキーな事だと気がついた。
普通なら絶対会えない政府高官の方々へ会わせて頂けた理由もようやくわかった。

GNHについて研究・書かれた本を4冊頂いた。
詳細はこれから毎日少しずつ翻訳してここで紹介していこうと思う。

2009年3月27日金曜日

アジア3面記事

NNAという情報誌を取っている。
その「アジア三面記事」欄でタイに関する面白い記事が。。。

バンコク市内の大学で自閉症児童(11歳)が潜在能力開発センターのレクリエーション中に母親を探して泣きだし、校舎の3階にい駆け上がってベランダの縁に座り、今にも飛び降りそうな姿勢をとった、とある。

ここでタイらしいのが、なんとソムチャイ消防団員が保護者の「慰めるにはヒーロー人形が必要」という情報を受け、スパイダーマンのコスチュームで登場。
児童は満面の笑顔でヒーローに駆け寄り、事なきを得たという。

すごい。。。日本だったらここまでやってくれる消防団員はいるんだろうか、と思った。

2009年3月20日金曜日

ローイエートの村


三原ノイさん基金の村訪問

日本人男性と結婚した三原ノイさんという女性もコップンマークの活動をしていた。
数年前に他界され、そのお香典の一部を基金として寄付して下さったそうだ。
これを村おこしで頑張っているお坊さんがいるローイエイトという村の教育基金にしてもらったらしい。

この教育基金を受けている学生(中学生・高校生)をそのお坊さんとお会いする為に村を訪問した。
ここ数年、いわゆる「風水的」にいい気が満ちている場所と嫌な気が満ちている場所が感覚的に分かるようになった。悪い気の満ちている場所にいると体調を崩したりするし、そこに置く植物は必ず枯れてしまったりする。事故も起きやすい。
この村は、全体的にすごく気持ちが良かった。特にお坊さんがいるお寺はいい気が満ちていた。
お坊さんはすごくはきはきした、ジョークを連発するような面白い方で色んな進行中の教育プロジェクトについて実業家のようにはきはきとレポートしてくれた。

同行者の中にバンコク在住の占い師の方がいた。
このお坊さんの生年月日を見てみると「指導者」の星が出ていたそうだ。

コーンケンしのバーンコーク小学校写真







                      






2009年3月18日水曜日

コーンケンのバーンコーク小学校訪問

コーンケンの村、バーンコーク小学校に「コップンマーク」が作った図書館がある。
小学生たちとの交流と図書館視察に訪れた。

何をしたかというと、「羅漢さんが転んだ」「あんたがたどこさ」などの遊技だ。
同行してくれたACECのニタヤさんもタイの遊技を教えてくれた。
小学生と一緒に腕をぶんぶん振りまわしたら後でものすごく疲れた。。。もう若くない。

スタディーツアーというより、「国際交流」という感じを受ける。
この小学校出身の女性が住田先生の秘書をしているので、現在の村の子供たちの大学進学率を聞いてみると、70%位だという。
校長先生は、希望を述べたのか、100%と言っていた。
何にしても、高い。

全ての遊技を上手にこなす、生真面目な表情の男の子がいた。
先生に彼は勉強も出来るのかというとやはりそうだとのこと。
タイの子供は驚くほど従順で、礼儀正しい。
ほほえみの国タイのあのニコッとした微笑みがとってもかわいいのだ。
次はそのかわいい子たちの写真を載せよう。

クロントイスラムとプラティープ財団写真





































バンコク市内のスラム

バンコク市内に今でもスラムがある事を知らなかった。
先日、スミタ・カルチャー・センター&プロダクションの住田先生主催のグループ、「コップンマーク」の
スタディーツアーに参加した。
バンコク市内のクロントイスラムとプラティープ財団を訪問した。

行く前に思ったのは、「バンコク市内に未だにスラムなんてあるのか?」ということ。
場所もダウンタウンから遠くない。
着いてみて思ったのは、「ここがスラムだったのか。。。。」
今まで通りすぎていても、そうとは分からなかっただろう。少しガラの悪い地区と思う位で。

プラティープ財団は、1968年に、当時16歳だったプラティープさんが「教育こそが生活を大きく変える原動力になる」と確認し設立した「1日1バーツ学校」を始まりとしている。
1978年にはその活動が認められ、「アジアのノーベル賞」と呼ばれているモン・マグサイサイ賞を受賞。この時の賞金を投じ、プラティープ財団を設立した。

スラム発生の原因は、急激な国の近代化・工業化政策のひずみと言われている。
工業化政策に取り残された農村部の人々が、生活の糧や都会での生活にあこがれて都市へ流入。
安い労働力を求めていたバンコクの経済は、無造作に彼らを受け入れた。
結果、バンコク市内だけで1800か所ものスラムが形成され、300万人以上の人々の住処となった。

スラムには法的・環境、住居・立ち退き・社会・教育・経済・健康など様々な解決すべき問題がある。
プラティープ財団では以下の活動に力を入れて取り組んでいる。

1)教育:教育里親制度、幼稚園、難聴児教育
2)健康:給食プログラム、エイズプロジェクト、化学薬品爆発事故の被災者救援
3)社会福祉:高齢者・障害者プロジェクト、共同体活動、生活協力組合
4)人材育成:「生き直しの学校」プロジェクト、芸術プロジェクト
5)人命・財産の防止対策:クロントイ消防隊

詳細に興味がある方は
http://www.dpf.or.th/
をどうぞ。

次はクロントイスラムとプラティープ財団訪問の写真を載せようと思う。

2009年3月12日木曜日

タイロングステイ日本人の会

タイロングステイ日本人の会の定例会に参加した。
当然かもしれないが、ロングステイをしている方は退職した方が大半だ。
ようやく30に手が届く私には場違いな気がした。

が、楽しかった。
毎回ゲストスピーカーを呼んでの講演があるらしい。
今回は某テレビ局のアジア総局長の「紛争地域での取材体験」。

ソマリアが無政府状態の時に取材に行くと、銃を向けられゲリラにお金を要求された。
幾らか?と聞くと100ドル(安すぎるだろ。。。。)
領収書はもらえるか?と聞くとポカンとされた(普通聞かないだろ。。。)
説明して、その辺の紙に100ドルと書いてくれというと書いてくれた。(結構協力的?)
そのあと勝手に車に荷物を積まれて、積み込み代100ドル要求された(領収書を書いてもらう)
その後、色んな手配・コーディネートを1件100ドルでこのゲリラに頼んだらしい。
一度は彼の家に泊めてもらったとか。3人100ドルで。(このゲリラ、100ドルしか知らないのか?)

他にもロングステイをされている方のお話を聞くと、結構元駐在員が多かった。
中東・アジアを経験されていた方も多く、面白い話が聞けた。
思い込みを訂正されたのは、「ロングステイってお金がないと出来ないものなんだな」ということ。
ある方は1か月50万円位無いと悠々自適の生活は出来ないと言っていた。
日本の田舎に住むより高い。
しかしながら、皆さんを見ていて思ったのは、楽しそうだな、ということ。
実年齢に比べてはるかに元気で活動的で、若いのだ。
80歳になり、会長を辞任した方のあいさつで、
「まだ80なのであと20年くらいはよろしくお願いします」というのがあり得るかも、と思えた位に。

自分の老後を考え直すべきかも知れないと思った。
退職後の日々は私が今想像するより、はるかに長いような気がしてきたから。

2009年3月11日水曜日

シルクは着るだけで体にいい?

タイのシルクは有名だ。
インド系の仕立て屋さんも有名かどうかは謎だか、たくさんある。

20周年記念で50%引きをやっている仕立て屋さんでスーツとシャツを作ってみた。
どうせなので布はシルクカシミヤ、ウール(スーツ)、シャツはシルクで。
タイ生活20年を超える方にこの話をすると、「シルクは着るだけで体にいい」とか。

早速調べてみると。。。
*シルクは人間の肌と同じタンパク質で作られている
*吸湿、放湿、速乾に関しては綿の1.5倍。軽くても高い保湿性を発揮
*18種類のアミノ酸で形成されているので皮膚細胞を活性化させる効果があるらしい。皮膚病軽減や美肌効果も期待できる
*保湿性で静電気をカットする→体がだるい、重いなどの体が帯電していると現れることもある体調の変化を整える
*紫外線をカット→シルクが紫外線を吸収し、それを徐々に発散しながら皮膚の消毒・殺菌をしくれるとか。。。
*毒素排出効果を促す

などの効能が書かれている。素晴らしい!
何よりいいのはアイロンをかけなくても大丈夫ってこと。
先日タイに遊びにきた友人も、この話を聞いてシルクのスカートとパンツを作っていた。
オーダーメイドは最初から自分のサイズで作るのでぴったりサイズを求めて試着を繰り返さなくていいところが便利だ。

2009年3月10日火曜日

下川先生の書き方講座③

先日参加した「下川先生の文章の書き方講座」3回目。
個人添削とともに、参加者の文章全体に対する傾向・対策についてのレクチャーとなった。

指摘点は以下。
*書くことがなくなった時→新しい事を書き加えずに、最初から書きなおす。
*書き出し→「こういう事があった」=本論から始めると、その事について最後まで書きやすい。
      →「何の話で何行」書くかの構成を最初に決め、その中ではそのことだけを書くようにする。
*原稿は3~4つの構成(起承転結)に分けるとわかりやすい。
*「!」マークは多用すると効果がなくなる。400文字なら多くて1個まで。
*話が混乱する・まとまらない場合→嘘を書いてはいけないが、事実を書かない事は許される。
*第三者に読まれた時、「疑問を持たれない書き方」を心がける。
*音・においなどの五感を駆使した表現を入れると文章が生き生きする。
 →読み手に臨場感を持たせる事が出来る。短くてもいいので一つは五感を使った表現を入れる。
*「1行あける」→メールやブログの感覚で開けない方が紙面上は良い。自分の頭の切り替えの為にこれをしない。改行で1文字落としで書いてみる。
*共感できる内容(失敗談・嬉しい話)などの陽が親近感が持たれる。

私がよくやってしまうのは、「書くことがなくなって違う話を付け加える」と、「自分の頭の切り替えの為に改行する」だ。指摘されると、なるほどと思う。次回からはこれを注意だ。

2009年3月5日木曜日

バンコク中華街で金を買う

バンコクの中華街、ヤワラートには金を売る店がたくさんある。
どの店もグラム単価は同じらしい。
今日のレートは1グラム1017バーツとか。

「フア・セン・ヘン」という店(中国語では「行金大興成功和」)は、ヤワラートだけで何店舗もある。
ここの金が最もきれいというのがタイ人の通説らしい。
と、いう訳で金を買いたい友人を連れてヤワラートのフア・セン・ヘンに行ってみた。
(映像はタイで金を買うの写真参照)

店内に入ると冷やかしの客は一人もいない。
皆真剣に売るか買うかの人ばかり。主にタイ人。
本当に「ゴールドってこういう色の事をいうんだな」というような輝きで目がちょっとちかちかする。
雰囲気はジュエリー屋さんというより銀行に近い。
私が入った店の店員は全員おじさんでてきぱきと動いている。
中華街なので中国語が通じるかと思ったが、普通語は通じなかった。

なんだかんだと色々試して、結局友人は30グラムのネックレスを購入。
日本円で9万円弱。23金だ。(22金でも24金でもなく23金は珍しくないだろうか?)
写真を見ていただけるとおわかりになるかと思うが、日本で使ったらちょっと目立つかな~。。。
でも23金の輝きは上品だ。ゴージャスだ。

タイで金を買う






















2009年2月25日水曜日

狂犬病予防注射

狂犬病の予防注射に行ってきた。
1か月の間に3回打つ必要があり、更に犬に噛まれた場合は別途1週間以内に
別の注射をする必要があるらしい。

タイには野良犬が多い。
主にだら~っとしてて大人しいのだか、たまに危険なのがいるという。
狂犬病の予防接種だけはしておいた方が良いと保険会社の人に強く勧められた。

家から近いこともあり、バムルングラード病院に行った。
事前に日本人サービスの方にうかがっていた通り、予約なしで朝9時に受付へ。
日本語で「狂犬病の予防注射をお願いします」と言ってみた。
問題なく言葉も通じ、カードを提出。顔写真付きの資料が打ち出されてきた。
新館の15Fにある内科へ行くよう指示される。
この病院職員の制服は角度によってエメラルドグリーンに見えたり、ゴールドに見えたりする
タイシルク製の美しいものだ。ホテルやスチュワーデスの制服みたいだ。
綺麗なので写真を撮ってもいいか聞くと、「この病院は撮影禁止です」。。。残念。

ここから先は希望しない限り日本語通訳は付かない。

ちょっと迷った。。。がなんとか辿り着き、書類をカウンターで見せる。
体温と血圧(体重も)を測り、異常がないことを確認し、内科医室へ。ここまで約30分。
英語で「狂犬病」をなんと言うか知らない事に気づいた。
「まだ犬にかまれてないけど、狂った犬にかまれた時の予防の為の注射をしたい」と言ってみる。
「~~~」と英語名。そのあとに「今日打って、7日後に打って、更にそのあと2週間後にもう一度」
と言われ、「そのように日本人担当者からも聞いていた」と答えて意思疎通。

待合室で先客(?)を2人待って、注射室へ。
この注射は打ってる時は痛くないのに針を抜いた後痛い。
なぜ?
看護婦さんはワクチンの説明書を見て、「そのように書いてある。痛みは1~2日で消える」と言う。
その後支払いカウンター(同じフロア)へ行って支払い。
全て終わるまで約1時間。


最近ヨガにハマっている。
予防接種ごときで休みたくない。
お医者さんに聞いてみると「問題ない。自分がだるくなければいつも通り何してもいい」
とのこと。
だけど、今の時点で腕がだるい。これを打つのもちょっとだるい。
今夜はヨガに行けるだろうか?

2009年2月24日火曜日

タイの伝統医療⑥

タイマッサージの特徴

① 「オンナモ」 と呼ばれるマントラを良いマッサージを行う前の準備として唱える。

②以下の心を持って相手に接する。
•慈(メッター)の心
全ての生命あるものに対して、友情の心を作ろうとイメージして自分の心を変えていく実践方法。これを持って相手にマッサージを施す。

•悲(カルナー)の心
生命あるものから様々な苦しみをなくしてあげたいという心を持ちながら相手にマッサージを施す。

•喜(ムディター)の心
他人の痛みや苦しみがなくなったことに対して「本当に良かった」と素直に喜べる気持ちを持って相手にマッサージを施す。

•捨(ウッペカー)の心
全ての生命を平等な存在として観る、つまり全ての生命を平等に見て「幸せになりますように」と思いながらマッサージを施す。

タイの伝統医療⑤

タイ伝統医療の基本理念

1)どこのバランスが崩れているかを判断する
2)マッサージ、薬草治療、食生活の改善、体内毒素を排出する
  浄化法などを処方する
3)「ヴァータ」のエネルギーに働きかけ、ゆっくりと関節や筋肉を動
  かすことに乗って動きの悪くなった「ヴァータ」を活性化させ、病気
  を治す方法がマッサージの基本理念である


良く使われる薬草とその効能:

ショウガ
頭痛、鼻づまりの症状を軽くする。

レモングラス
殺菌消毒作用。古代インドでは感染症と熱病にも
使用されていた。頭痛軽減、消化促進、貧血防止。

ミント
喘息、気管支炎、鼻炎を和らげる。
強い殺菌作用。

ユーカリ
風と粘膜のうっ血除去。強力な殺菌作用と抗ウイルス作用、局部的鎮痛作用。筋肉痛、リウマチ痛、神経痛などに大変効果がある。

レモン
白血球を刺激し、体を感染から守る。
レモン油には強力な殺菌消毒作用があり、肝臓、膵臓を含み消化器系全体の強壮剤

タマリンド
ビタミンが豊富で肝臓や腎臓によい。
皮膚を清潔にする作用。

タイの伝統医療④

タイの伝統医療から見る病気の原因

体の構成要素は以下。
・土
 髪、毛、爪、歯、皮膚、筋肉、靱帯、骨、骨髄、脾臓、心臓、
 肝臓、筋膜、腎臓、肺、大腸、小腸、食べたもの、排泄物、
 脳、脊髄などの土に帰るもの全て
・水
 胆汁、痰、膿、血液、汗、脂肪、涙、リンパ液、唾液、鼻水、
 滑液、尿など液体の全て
・風
 足から頭への動き、頭から足への動き、お中の中の動き、
 胃腸の動き、血液の動き、呼吸の動きを構成する要素
・火
 体温、高熱、老化、消化を構成する要素


タイ伝統医学では、これらの要素のバランスが崩れる=病気になるという考えを基本としている。

・「カパ」=水と土のバランスが崩れると
 気管支疾患、喘息、鼻炎、糖尿病、花粉症、蓄膿症、
 腫瘍、肥満、関節炎

・「ピッタ」=火と水のバランスが崩れると
 胃、十二指腸疾患、肝臓疾患、胆嚢疾患、脾臓疾患、
 アルコール依存症、皮膚病

・「ヴァータ」=風と空のバランスが崩れると
 腰痛、坐骨神経痛、大腸疾患、頭痛、脳卒中、狭心症、
 高血圧、冷え性、パーキンソン病

タイの伝統医療③

プラーナとセンについて

・タイ伝統医学では宇宙は4つのエレメント 「土・水・風・火」から構成されていると考えられている。

・私たち生命体は、その4つのエレメントが合わさった「体」、記憶や考え、心と対応する「精神」、体の中を流れ、各器官の機能や感覚をつかさどる「エネルギー」の3つで構成されていると考えられている。
・その体の中を流れるエネルギーをプラーナと呼び、プラーナが流れる経路をセンと呼んでいる。

・タイ伝統医学では、そのセンとプラーナに刺激を与え、各器官の働きを良くしたり気持ち良い感覚を感じることにより、精神に良い影響を与えることをマッサージの目的としている。

・センの数は、細かく分けると7万2千もあると言われている。
 

タイの伝統医療②

タイ伝統医学の基礎理論
ドーシャ(カパ、ピッタ、ヴァータ)について

・仏教のパーリー語の原典中にある病因論では、お釈迦様は病気の原因を8つ挙げている。
①ピッタ ②カパ ③ヴァータ ④その3つの組み合わせ ⑤季節の変化
⑥異常な行動によるストレス ⑦長く座っている・立っている・急いで歩く。蛇に咬まれるなどの外因性の事故 ⑧以前のカルマの結果

・カパ、ピッタ、ヴァータの働きの元になっているエネルギー要素をドーシャと呼び、このドーシャのバランスが崩れた時、人は病気になると考えられている。

・カパ
体の構造を造り上げ、免疫力や抵抗力を維持する総合エネルギー。
宇宙の5元素の「水」と「土」に当たる。

・ピッタ
体内の代謝や消化、呼吸をつかさどる変換エネルギー。「火」と「水」。

・ヴァータ
筋肉や組織の動き、神経の伝達、心臓の心拍などをつかさどる運動エネルギー。「風」と「空」。