2009年2月19日木曜日

タイの医療事情①

タイの医療水準は非常に高いことをご存じだろうか?

JCIを取得した国際水準の私立病院もある。

JCIとは医療機関のために米国、カナダ、シンガポールなどの18の国家と地区が設立した認証機構の事である。
世界保健機関が認可した世界中の病院管理品質に最高権威のある標準と言える。
米国などの国では、JCIに認証された医療機関で受けた治療でなければ、各種の医療賠償金がもらえないことになっているらしい。

タイの医療が発達した背景は、2001年の9・11により、中東の金持ちがアメリカに行くのが難しくなったことがある。

これを受けて、バムルンラード病院が2002年2月にJCI認定を取得し、外国人マーケットに対するメディカルツーリズムが始まったといえる。バンコク病院、サミティベート病院もこれに続いた。

タイ政府も、2003年から5ヶ年計画を立てメディカルツーリズムを奨励している。

これにより、海外で教育を受け治療にあたっていた優秀なタイ人医師が自国で仕事をする機会が生まれた。タイの私立病院の医者のレベルが高い理由もここにある。

これらのタイの私立病院では、米国と同じ管理システムを取っている。
医師は病院に勤務する勤務医ではなく、病院内にそれぞれの医者が自分のクリニックを開き、家賃を病院に支払うというシステムだ。

病院側は、ラボや看護婦などの施設・人材を提供する。
病院長は病院が雇っているが、診療を行わず、管理だけを行う。

タイの医療が発達した背景と現状については以上。

次は「ホテル並みのサービスを目指すタイの病院」について書こうと思う。

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