2009年4月8日水曜日

ブータン旅行4日目



4日目

占星術計算の学校訪問。
数年前に1週間連続で色んなバージョンで殺される夢を見続けたことがある。
大体首を絞められるか、ナイフで刺されるかなのだが、毎回私は違う人だ。
でも殺される時の恐怖、苦しさは現実とまるで同じでいつも死ぬ寸前に目が覚める。
しばらくは周りを見回し、「ここはどこ?私は誰?」状態。まだ思考があちらに残っているのだ。少し経つと自分が誰でここで何をしてるのか思いだし、戻ってくる。そんな事が1週間連続で起こればおかしくなる。ただ、おかしくなりかけながらもわかったのは、これは現実だということ。ただの夢じゃない。こんなにもリアルな強い感情は現実でだってそんなに起こらない。つまり、私は過去世で何度か殺されているということ。
このことを確かめたくて、いつか過去世を見れる人がいれば確認したいと思っていた。
そのことをコーディネーターに話すと、「じゃあ、ちゃんとしたラマじゃないとだめね。いい加減な人に適当なこと言われたら困るから」ということである特殊的視覚のあるラマを紹介してくれた。でもそこに行くのは明日。
今日は、占星術計算学校で「見る」のではなく、「計算で」どう出るのか見てみようというわけだ。



結論から言うと、かなり意味不明だった。
私の過去世の最初は悪霊、次は人食い人種、で、象さん。そのあと人間になって(でも肝心などんな人間で、どんな死に方をしたのかはわからないとの事)今に至るとか。来世は又人食い族の女性か、象か、鳥。もしくは今世で善行をつめば違う世界の(天国の意味?)最高の家庭の最高に聡明で最高に美しい女性に生まれ変わり、右の腰と肩にバースマークがあるらしい。ついでに生年月日を持ってきて一緒に見てもらった友人の前世は天国で今に至るらしい。来世は女性で、善行を積めば僧になるとか。でも、何で天国にいた人がこの世に戻ってくるのか?私の善行を積めば来世で違う世界の。。。。というのも謎。一緒に来ていたガイドさんは来世は猿か鳥とか言われたらしい。人になった人はもう動物にはなならないんじゃなかったっけ?チベット仏教のタンカに描かれているマントラの世界観と関係があるみたいだ。それを理解しないと意味がよく掴めない。

まあ、これはざっと概論を見ただけでもっと詳しく見たければ1か月位かかるらしい(計算に)。

午後からGNHコミッションにいらっしゃるJICAの方を訪問、お話を伺う。

この方が最初にブータンに来たのは25年前になるそうだ。それから今まで色々行ったり来たりして、合計ブータン滞在歴は11年だとか。
GNHコミッションとは何をしている機関なのか?
元はPlanning Commissionという、国家計画を立てる機関だったらしい。
2008年の1月から名前を改め、GNHコミッションとなったということだ。
主な仕事はGNHという概念を目標として国を作る為の計画を作成すること。
現在取り組んでいる第5カ年計画を簡単にいうと、「バランスのとれた計画」だそうだ。
国民全員の幸せを一番に考える。しかし同時に、文化・自然を大切にしてもある程度の発展が無ければ幸せとはいえないだろうという考えも取り入れている。
この方の個人的な意見も伺う。要約は以下。
今CBSがGNHを数値化するために色々やっている。しかし、個人的には数値化出来ないもの(家族と過ごす時間、汚染の無い自然環境、人との繋がり)が大切だと思う。人は目に見え、数値化出来るものを求めるが、そうではないものが大切だと大声で言える事が素晴らしいんだと思う。余談だが、ブータンの首相は、「日本がGNHを取り入れた社会を実現したければ、一昔前に戻ればいいだけ」と言ったとか。。。

夜、コーディネーターのケサンさんの友人で、会社経営をしている同年代の男性と夕食。遅れてごめんとやってきて、お茶だけ下さいという。なぜ食事をしないのか?と聞くと、「胃が悪くて今はあまり食べれない」。
「何の仕事をしているの?」
「外国から外注された何か(なんだか忘れた)を作ってる。海外と仕事をするからには納期がある。今納期前だから忙しくて。ブータン人にその概念を理解させるのも大変だし。。。」
「今1日何時間働いてるの?」
「17時間位かな。。。」
「あなたはブータン人じゃないね!働きすぎ。だから胃が痛いのでしょう?」
現代ブータン人も結構普通にストレス社会にいるのかもしれない??

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