2009年4月10日金曜日

ブータンこぼれ話

ブータンで何気なく疑問に思ったことと取り留めもない話。

なぜブータンはアジアのその他の国のように人口が増えないのか?
ガイドさんと同年代の会社経営者の話だと、90年代に国家政策スローガンらしきものがあったらしい。
曰く、「量より質。多く産んだら全員にいい教育を受けさせられない。少人数ならそれが可能」
というような内容の事がお米の袋とか至る所に印刷されていたらしい。

チェチュのフェスティバル会場にもこんなブースがあった。


ブータンは国土も小さく、(九州とほぼ同じ面積)人口も少ないので(約65万人)政府の政策も広まりやすい背景がある。アジアの周辺諸国とは明らかに国民の考え方も違う。政策あれば対策あり、というのはない。政策自体が対策を必要としない位、国民の為に考えられたものだという事もあるかもしれないが。教育も医療もただなので、国民に対する平等性が高い。皆が皆を大切にし合っている。

GNHの概念とは、「何かを決める時、それが皆を幸せにするか?それは長期的に見て国民全員に対しての利益と幸せにつながるか?」を最重要課題として考えることだと思う。

ブータンの人々も自分の言動全てにおいて、この「これをする(言う)事が相手と自分の幸せになるか?」を考えている気がする。だから、悪意が感じられないんだろう。

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