2009年4月21日火曜日

「王様の歴史」から②

書籍「王様の歴史」から第4代国王殿下の御言葉一部抜粋。

第4代国王殿下は憲法改正、国王退職制、民主化、譲位などを皆の反対を押し切ってでも
実行された。それに対して、なぜ?そして、なぜ今?という疑問がある。
以下はそのご回答とある。

「なぜ?ブータンは公益のために選ばれたのではなく、出生によって選ばれた一人の人間の手に委ねられるにはあまりにも小さく、その影響・被害を受けやすい。国の運命は実のところ、ブータン国民の手に委ねられなくてはならない。今日ブータンを未来に導く政府と制度を選ぶのは国民なのだ」

「なぜ今か?今は変化に最も適している時期だ。ブータンは社会経済発展の過程のピークにある。この王国はかつて一度も今ほど安全で安定した状態であったことはない。外の世界との関係は今までで最高の状態であるし、インドとの友好・協力関係は新たな高みに達した。変革は良い時に行われるのが一番である」

他にも
「もし政府と国民が手をつなぎ、決意とともに協力すれば我が国民は繁栄を達成し、国は強く安定したものになるだろう。。。私がただひとつ今日皆に伝えたいメッセージは、我が国民よ、もし我らの全てが私たち自身をブータン人として捉え、一丸となり考え行動し、そして三重の宝石の信念を持つことが出来れば、我らが輝かしいブータン王国は強さへの強さへと変化し、繁栄と平和と幸せを達成するだろう」----------1974年6月3日。


「大きな国が持っているような軍事力も経済的強さも我が国にはない。しかし我らには我らを主権国家、独立国として維持する為の豊かな文化遺産と独自の国民的アイデンティティーがあるのだ」。

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